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GL関節リウマチ診療ガイドライン2020
GL関節リウマチ治療におけるメトトレキサート(MTX)使用と診療の手引き2023年版
ニュートピックス
・ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬の安全性に関する無作為コントロール試験の結果が公表された.高齢者や心血管イベントの既往のある患者では,生物学的抗リウマチ薬(bDMARDs)効果不十分な場合に適応を考えたうえで使用すること.
・メトトレキサート(MTX)の皮下注製剤や,新規抗TNF(tumor necrosis factor)阻害薬が発売され,剤形も豊富になっている.
治療のポイント
・治療目標を臨床的寛解におき,目標を目指して治療する.
・MTXを第1選択薬に考慮する.
・MTXで効果不十分な場合には,bDMARDsを使用する.
・ステロイドは最小限にとどめる.
◆病態と診断
A病態
・関節リウマチは自己免疫を背景とした炎症性疾患である.
・病態の中心は滑膜炎である.リンパ球,マクロファージ,線維芽細胞などからなる炎症性肉芽(パンヌス)を形成する.
・TNFαやIL-6をはじめとするサイトカインや炎症性のメディエーターが病態を形成する.
・破骨細胞による骨破壊やマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP:matrix metalloproteinase)による軟骨破壊により,関節の変形や機能不全を起こし,ADLを著しく損なう疾患である.
B診断
・2010年米国リウマチ学会/欧州リウマチ学会の分類基準に則り診断する.
◆治療方針
関節リウマチ治療の目標は,深い臨床的寛解,関節破壊の進行抑制,身体機能の改善,社会的寛解である.臨床的寛解の目安は,圧痛関節数(決められた28関節)+腫脹関節数(決められた28関節)+患者VAS(visual analogue scale)(10点満点)+医師VAS(10点満点)+CRP(mg/dL)が3.3以下である.
ライフス
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