診療支援
治療

ミオクローヌス
myoclonus
前田哲也
(岩手医科大学教授・脳神経内科・老年科)

頻度 ときどきみる

GLてんかん診療ガイドライン2018

治療のポイント

・生理的ミオクローヌスは必ずしも治療を要さない.

・本態性およびてんかん性には薬物療法が考慮される.

・二次性では原因治療を優先する.

◆病態と診断

A病態

1.解剖学的分類

・皮質性,皮質下性,末梢性に分類される.

2.病因別分類

・ミオクローヌスは主に生理的,本態性,てんかん性,二次性に分類する.

・生理的ミオクローヌスは入眠時や運動誘発性,吃逆など一般に良性である.

・本態性は遺伝性および孤発性がある.

・てんかん性には多くの疾患があり,他の不随意運動との鑑別に苦慮することがある.

・二次性(症候性)は内科疾患,薬物,中毒など要因が多彩で,神経疾患では進行性ミオクローヌスてんかん,脊髄小脳変性症,クロイツフェルト・ヤコブ病などに伴う.

B診断

電撃的に生じる持続性の短い関節運動の有無を問わない不随意運動である.

・手指に多発するminipoly

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