診療支援
治療

19.うつ病治療ガイドライン第2版(2019)



作成グループ名

 日本うつ病学会 気分障害の治療ガイドライン検討委員会.


作成時期

 本ガイドラインは,初版を改訂し,最新版は2019年7月24日改訂である.2017年6月19日書籍として刊行されている1).なお,高齢者のうつ病については,2020年7月1日に作成され2022年7月1日に改訂された「高齢者のうつ病治療ガイドライン」が,日本うつ病学会ウェブサイトにある.


準拠したエビデンスの分類,勧告・推奨の分類など

 本ガイドラインは,日本うつ病学会の治療ガイドライン作成委員会において,大うつ病性障害(major depressive disorder:MDD)の治療のために作成したもので,最新情報を提供するため,「日本うつ病学会治療ガイドラインII.うつ病(DSM-5)/大うつ病性障害」(PDF)として学会ホームページに置き,更新可能としている(http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20190724-02.pdf).このガイドラインは,精神科医を対象としたものであるが,プライマリーをはじめとする精神科以外の医療従事者にも有用な資料となることが期待される.作成においては,2013年発表のアメリカ精神医学会の診断基準(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders,DSM-5)を採用した.2022年の時点で最も新しい知識に基づいたガイドラインであり,2013年初版のアップデートに加え,新たに児童思春期うつ病に対する治療,うつ病の睡眠障害の項を加えている.また,書籍では補記として重症度や参考となるエビデンスの紹介を行っている.


A.文献検索法

 作成にあたっては,専門家が精度の高い研究論文やメタアナリシスをレビューし,合議のうえ最適な治療手順をまとめ,推奨の程度

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