L-カルボシステイン新様式

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L-carbocisteine

ムコダイン Mucodyne(杏林)

　錠：250・500mg　シロップ：5％　50mg/mL

　DS：50％　500mg/g(1g/包)

後カルボシステイン(錠250・500　シ5％DS50％ 各社，細50％ 鶴原)

適応

1次の疾患の去痰：上気道炎(咽頭炎，喉頭炎)，急性気管支炎，気管支喘息，慢性気管支炎，気管支拡張症，肺結核

2慢性副鼻腔炎の排膿

3〔5％シ・DS(小児のみ)〕滲出性中耳炎の排液

用法

1回500mg　1日3回(増減)　►DS用時懸濁　小児シ1日30mg/kg　分3(増減)　DS1回10mg/kgを懸濁　1日3回(増減)　►風味図

禁忌

過敏症

注意

〈適用上〉DS

①調剤時：懸濁液剤として調剤しない

➋薬剤交付時：懸濁後に速やかに服用するよう指導

患者背景

〈合併・既往〉心障害(類薬で心不全に悪影響)　〈肝〉肝機能悪化の恐れ

〈妊婦〉非推奨　〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止　〈高齢〉注意(減量等)

副作用

〈重大〉

1)スティーブンス・ジョンソン症候群，中毒性表皮壊死症のおそれ→観察を十分に行い症状発現で中止し処置

2)肝機能障害，黄疸(AST・ALT・Al-P・LDH上昇を伴う肝機能障害，黄疸)→中止し処置

3)ショック，アナフィラキシー様症状(呼吸困難，浮腫，蕁麻疹等)→中止し処置

〈その他〉

1)消化器(食欲不振，腹痛，下痢，悪心，嘔吐，腹部膨満感，口渇)

2)過敏症(発疹，湿疹，紅斑等，浮腫，発熱，呼吸困難)

3)その他(瘙痒感)

動態

(錠500mg単回経口)Tmax：2.2時間　Cmax：4.8μg/mL　T1/2：1.6時間　(シ500mg単回経口)Tmax：1.5時間　Cmax：4.3μg/mL　T1/2：1.6時間　(DS500mg単回経口)Tmax：1.8±0.4時間　Cmax：4.26±0.88μg/mL　T1/2：1.30±0.14時間

作用

喀痰中の粘液構成成分の調整作用，喀痰粘度低下作用，喀痰流動性の改善作用，線毛細胞修復作用を有する．又，副鼻腔においては，粘液線毛輸送能の改善作用，粘膜正常化作用を有する．中耳においては，滲出性中耳炎で，耳管の粘液線毛輸送能を改善，粘液正常化，貯留液排

初出:治療薬マニュアル2024 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年5月17日　掲-ID：yak_00000-00_a026c002z0001）