診療支援
薬剤

ヘパリンナトリウム新様式E
3334
heparin sodium
ヘパリンナトリウム(AY)
 :0.5万(N)・1万・1万(N)・5万・10万単位
ヘパリンNa(0.5万・1万単位 持田),ヘパリンナトリウム(1万・5万単位 ニプロ),ヘパフィルド透析用(シリ3,000・4,000・5,000単位 大塚工),ヘパリンNa透析用(3,000・4,000単位 シリ7,000単位 扶桑,5,000単位 シリ3,000・4,000・5,000単位 各社,シリ1万単位 ニプロ)

適応

1播種性血管内凝固症候群(DIC)の治療

2血液透析・人工心肺その他の体外循環装置使用時の血液凝固の防止

3血管カテーテル挿入時の血液凝固の防止

4輸血及び血液検査の際の血液凝固の防止

5血栓塞栓症(静脈血栓症,心筋梗塞症,肺塞栓症,脳塞栓症,四肢動脈血栓塞栓症,手術中・術後の血栓塞栓症等)の治療及び予防

用法

本剤投与後,全血凝固時間(Lee-White法)又は全血活性化部分トロンボプラスチン時間(WBAPTT)が,正常値の2~3倍になるよう適宜用量をコントロール 〔点滴静注法〕1万~3万単位を5%ブドウ糖液,生食液,リンゲル液1,000mLで希釈し,最初1分間30滴前後の速度で,続いて全血凝固時間又はWBAPTTが投与前の2~3倍になれば1分間20滴前後の速度で点滴静注 〔間歇静注法〕1回5,000~1万単位,4~8時間ごとに静注 ►注射開始3時間後から,2~4時間毎に全血凝固時間又はWBAPTTを測定し,投与前の2~3倍になるようにコントロール 〔皮下注・筋肉内注法〕1回5,000単位,4時間毎 2〔人工腎の場合〕適切な投与量を透析前に各々のヘパリン感受性試験から算出

全身ヘパリン化法:透析開始前に1,000~3,000単位 透析開始後500~1,500単位/時間を持続的に,又は1時間毎に500~1,500単位を間歇的に追加

局所ヘパリン化法:1,500~2,500単位/時間を持続注入

►体内灌流時に硫酸プロタミンで中和 〔人工心肺の場合〕150~300単位/kg投与.必要に応じて追加 ►体外循環後は術後出血を防止し,ヘパリンの作用を中和するため硫酸プロタミンを用いる 4

輸血:血液100mLに対し400~500単位

血液検査:血液20~30mLに対し100単位

注意

〈基本〉

①血液凝固能検査等出血管理を十分に行いつつ使用

②脊椎・硬膜外麻酔或いは腰椎穿刺等との併用で,穿刺部位に血腫

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