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7 消化性潰瘍

消化性潰瘍の疫学

消化性潰瘍の二大リスク要因はピロリ菌感染とNSAIDsであり,前者は十二指腸潰瘍,後者は胃潰瘍に関連が強い.

その他のリスク要因としてSSRI使用や出血傾向,ストレス状態がある.

消化性潰瘍の罹患率は0.10-0.19%/年である〔Aliment Pharmacol Ther. 2009 May 1;29(9):938-46. PMID:19220208(メタ解析)〕.

消化性潰瘍による出血は19.4-57.0/10万人年,穿孔は3.8-14/10万人年の罹患率である.7日以内の再出血は13.9(8.4-19.4)%,出血後の30日死亡率は8.6(5.8-11.4)%,穿孔後の30日死亡率は23.5(15.5-31.0)%である〔Digestion. 2011;84(2):102-13. PMID:21494041(メタ解析)〕.

ピロリ菌感染(☞B-8「ヘリコバクタ

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