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16 過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(IBS)

日本人における過敏性腸症候群の有病率は10%を超え,特に若年者・女性に多い.

腹痛あるいは腹部不快感とそれに関連する便通異常が慢性もしくは再発性に持続する状態である.

日本のおける過敏性腸症候群の有病率

過敏性腸症候群には主に便秘を伴うタイプ,主に下痢を伴うタイプ,それらが混合したタイプがある.

Patient Prefer Adherence. 2008 Feb 2;2:143-7. PMID:19920955


急性胃腸炎の12か月後に10.1(7.2-14.1)%が過敏性腸症候群と診断される{HR 4.2(3.1-5.7)}.女性(OR 2.2),抗菌薬曝露(OR 1.7),不安(OR 2.0),うつ(OR 1.5),身体化障害(OR 4.1),神経症(OR 3.3)がリスク要因である〔Gastroenterology. 2017 Apr;152(5):

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