糖尿病の臨床所見
◉新規糖尿病患者に最も高頻度に認められる症状は口渇・多飲・多尿と,意図しない体重減少である.
◉家族歴と肥満はそれぞれ新規糖尿病患者の半数でみられる.
◉黒色表皮腫,多発する軟性線維腫(スキンタッグ,skin tag),糖尿病性浮腫性硬化症は,高インスリン血症を反映するデルマドロームである.
●新規糖尿病患者(≧30歳)の臨床所見・合併症図
●糖尿病では高インスリン血症によるインスリン様成長因子(IGF)を介した軟部組織増殖や,微小血管障害によりさまざまな皮疹(デルマドローム)を認めることがある.
写真:糖尿病のデルマドローム図
A)黒色表皮腫,B)多発する軟性線維腫(skin tag),C)糖尿病性皮膚障害(diabetic dermopathy),D)顔面のびまん性潮紅(rubeosis faciei),E,F)汎発型の環状肉芽腫,G,H)リポイド類壊死症,I,J)糖尿病性浮腫性硬