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診断

5 低血糖症

低血糖症の診断

血糖<55mg/dLで自律神経症状(発汗,振戦,動悸,空腹感)を呈するのが目安であるが個人差が大きい.特にコントロールが不良な糖尿病患者では,血糖≦70mg/dLであれば低血糖とみなすほうがよい.

自律神経障害がある場合や低血糖を繰り返している場合は,自律神経症状を呈さずに神経症状(意識障害)で発症することが増える.

意識障害があれば痙攣や片麻痺などの他の神経学的異常が存在しても,低血糖症から鑑別を始めるべきである.

低血糖症を疑えば迅速血糖測定を行い,ブドウ糖投与に対する反応を確認する.

正確な判断のためには解糖阻止剤を含む血糖測定用スピッツで検体を採取し迅速に検査を行う.

誘発された低血糖の症候

自律神経症候には交感神経興奮による発汗,振戦,動悸,不安,覚醒や,空腹感,知覚異常が含まれる.

不整脈や心筋虚血による劇的な経過をたどることもある.高齢糖尿病患者において低

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