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診断

1 関節痛

関節痛と関節炎

関節の痛みは関節内,関節外,放散痛に分類する.

関節に発赤・腫脹・熱感・圧痛・機能障害があれば関節炎と考える.

朝の60分以上続くこわばりや,動かしていると改善する関節痛も,関節炎を示唆し,特に関節リウマチでよくみられる.

関節の痛みを訴える場合に,関節可動域制限があり関節裂隙全周に沿った圧痛があれば関節の問題であることが多い.一方,局所的な圧痛しかない場合,関節の動かす方向によっては疼痛を誘発しない場合,能動的な運動に比べ他動的には関節可動域制限が少ない場合は関節外(靱帯,腱・腱付着部,筋,皮下組織など)の原因である可能性が高い.また疼痛部位の診察所見が乏しい場合は放散痛を考える.

硬い骨性腫脹は変形性関節症の特徴であり,関節リウマチなどの炎症性疾患におけるゴム様の腫脹と区別する.


こわばりの持続時間

関節炎では浸出液貯留により関節が動かしにくくなるが,関節を動かすことで

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