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12 全身性強皮症

全身性強皮症

女性に多い自己免疫疾患である.

Raynaud現象と手指皮膚硬化を高頻度に認める.

主要な罹患臓器には皮膚,肺,腎,心臓,消化管がある.

腱摩擦音は腎クリーゼなどの内臓合併症と,毛細血管拡張・爪郭部毛細血管異常は肺高血圧症と関連性がある.

抗核抗体は感度が高く,抗セントロメア抗体,抗Scl-70抗体,抗RNAポリメラーゼⅢ抗体は特異度が高い.

全身性強皮症の有病率は23(16-29)/10万人,罹患率は0.77-5.6/10万人年である.女性のほうが3.5-6.25倍多い〔Int J Rheum Dis. 2019 Dec;22(12):2096-107. PMID:31621157(メタ解析)〕.


全身性強皮症の所見頻度

全身性強皮症様の皮膚硬化においては糖尿病性手関節症,好酸球性筋膜炎,腎性全身性線維症,硬化性粘液水腫,ウェルナー症候群,抗癌剤副作用,腫瘍随伴症候群,

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