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診断

2 伝染性単核症

伝染性単核症(IM)の原因

伝染性単核症は小児~思春期にEBウイルス(EBV)によって起こることが多いが,中高年ではサイトメガロウイルス(CMV)によるものが多い.

稀ではあるが急性HIV感染は見逃してはならない疾患である(☞I-3「HIV感染症」の「急性HIV感染症の臨床所見」参照).

伝染性単核症(あるいは類似する病態)の原因微生物

発熱,リンパ節腫脹を呈するその他の感染症(ネコひっかき病,風疹)や膠原病(SLE,サルコイドーシス),悪性リンパ腫,薬剤性過敏症症候群(DIHS)も鑑別する必要がある.

EBVとCMVが陰性の場合,原因の30%がHHV-6であるが〔Am J Clin Pathol. 1990 Jun;93(6):776-83. PMID:2161178〕,HHV-6に関連する検査は保険未収載のため診断されることは一般的にはない.

トキソプラズマは発熱とリンパ節腫脹を

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