免疫抑制患者での感染症
◉化学療法やステロイド投与,HIV感染症などのT細胞障害では,ウイルス,真菌,寄生虫の感染が問題となりやすい.
◉多発性骨髄腫やリツキシマブ薬投与下のようなB細胞障害では,莢膜をもつ細菌やサルモネラの感染が問題となりやすい.
◉脾臓摘出患者では,莢膜をもつ細菌の感染症が重症化しやすい.
▶エクリズマブ薬(抗C5モノクローナル抗体)は髄膜炎菌感染症,プロテアソーム阻害剤(ボルテゾミブ薬など)やJAK阻害薬は帯状疱疹との関連性が高い.
●脾臓摘出後重症感染症(Overwhelming Post-Splenectomy Infection:OPSI)
▶脾摘後(あるいは脾機能低下)患者において24-48時間で急速に進行する重症感染症.脾摘後0.1-0.5%で認められ,死亡率は50%にも及ぶ.肺炎球菌,髄膜炎菌,インフルエンザ菌b型によるものが
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