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診断

6 免疫抑制患者の感染症

免疫抑制患者での感染症

化学療法やステロイド投与,HIV感染症などのT細胞障害では,ウイルス,真菌,寄生虫の感染が問題となりやすい.

多発性骨髄腫やリツキシマブ投与下のようなB細胞障害では,莢膜をもつ細菌やサルモネラの感染が問題となりやすい.

脾臓摘出患者では,莢膜をもつ細菌の感染症が重症化しやすい.

免疫抑制の機序,原因,関連する病原体

エクリズマブ(抗C5モノクローナル抗体)は髄膜炎菌感染症,プロテアソーム阻害剤(ボルテゾミブなど)やJAK阻害薬は帯状疱疹との関連性が高い.


脾臓摘出後重症感染症(Overwhelming Post-Splenectomy Infection:OPSI)

脾摘後(あるいは脾機能低下)患者において24-48時間で急速に進行する重症感染症.脾摘後0.1-0.5%で認められ,死亡率は50%にも及ぶ.肺炎球菌,髄膜炎菌,インフルエンザ菌b型によるものが

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