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17 慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患の疫学・病歴

高齢・男性・喫煙者の慢性咳嗽や呼吸困難において,慢性閉塞性肺疾患はよく遭遇する疾患である.

40歳未満や非喫煙者における慢性閉塞性肺疾患は稀である.

慢性閉塞性肺疾患と年齢

慢性閉塞性肺疾患には肺気腫と慢性気管支炎(1年のうち3か月以上の排痰を伴う咳嗽が2年以上続く)があるが,日本においては前者が圧倒的に多い.

日本ではα1-アンチトリプシン欠損症患者は非常に稀であるため,喫煙歴がない慢性閉塞性肺疾患はまず受動喫煙を考える.


α1-アンチトリプシン欠乏症(指定難病231);厚生労働省作成の診断基準等

日本人では稀ではあるが,喫煙の影響がないにもかかわらず,55歳未満で発症する肺気腫+肝障害では想起すべき疾患である.蛋白分画でα1-グロブリン分画の低下は特徴的である.

https://www.nanbyou.or.jp/entry/4739


慢性閉塞性肺疾患の診

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