診療支援
診断

1 頭痛

総論

頭痛の診療では二次性頭痛を除外することと,頻度の高い一次性頭痛の適切な管理を行うことが重要である.

二次性頭痛の代表的疾患は脳血管障害(くも膜下出血,脳内出血,静脈洞血栓症など),脳腫瘍,感染症(髄膜炎,脳膿瘍,副鼻腔炎),側頭動脈炎,緑内障発作,一酸化炭素中毒,帯状疱疹などである.

頭痛の鑑別(外来における頻度)


二次性頭痛の診断

以下の項目は二次性頭痛を示唆する.

上記項目がなく,緊張型頭痛や片頭痛のタイプであれば二次性頭痛は否定的である.

プライマリケアにおける新規頭痛の47.9%は二次性頭痛である〔J Fam Pract. 1988 Jul;27(1):41-7. PMID:3392508〕.

頭痛患者における頭部CTはルーチンでは不要で,頭部CTでの異常所見は症状,身体所見で予想できる〔Headache. 1993 Feb;33(2):82-6. PMID:845872

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