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9 パーキンソン症候群

パーキンソン症候群の疫学

パーキンソン病(PD)が最も多い原因である.

その他にパーキンソン症候群を来す変性疾患としては,PDと同じスペクトラム上にあるレビー小体型認知症(DLB)を除けば,多系統萎縮症(MSA),進行性核上性麻痺(PSP),大脳皮質基底核症候群(CBS)がある.

変性疾患によるパーキンソン症候群の多くは40-50歳より起こり高齢者になるほど増加するが,40歳以下で発症する若年性パーキンソン病もある.

発症から3年以内に転倒を1年に1回以上繰り返す場合や,発症から5年以内に車椅子の使用もしくは重度の構音障害/嚥下障害,吸気性喘鳴,高度の自律神経障害(行動異常型)前頭側頭型認知症(FTD),原発性進行性失語を伴う場合は,パーキンソン病(PD)以外の変性疾患(MSA,PSP,CBS)を疑うべきである.

シヌクレイノパチー(PD,DLB,MSA)では,自律神経障害やレム睡眠行動障

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