病態
神経鞘粘液腫は,ムチン(粘液)の貯留の目立つ多結節状あるいは分葉状の病変を形成し,末梢神経を構成する成分であるSchwann細胞の増加で構成される良性腫瘍である.
神経莢腫は,真皮に線維性組織によって境された多結節性の病変を形成する良性腫瘍であり,当初富細胞型の神経鞘粘液腫と考えられていたが,腫瘍細胞の免疫組織化学染色所見から,近年線維組織球系の腫瘍と考えられている.
【臨床症状】①神経鞘粘液腫は,成人の四肢や体幹に発生
神経鞘粘液腫は,ムチン(粘液)の貯留の目立つ多結節状あるいは分葉状の病変を形成し,末梢神経を構成する成分であるSchwann細胞の増加で構成される良性腫瘍である.
神経莢腫は,真皮に線維性組織によって境された多結節性の病変を形成する良性腫瘍であり,当初富細胞型の神経鞘粘液腫と考えられていたが,腫瘍細胞の免疫組織化学染色所見から,近年線維組織球系の腫瘍と考えられている.
【臨床症状】①神経鞘粘液腫は,成人の四肢や体幹に発生
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