病態
A群β溶血性レンサ球菌(Streptococcus pyogenes, S.pyogenes)による上気道感染・創傷感染などに続発して,敗血症,壊死性筋膜炎・筋炎を併発し,急激にショック症状・多臓器不全に陥る重篤な疾患である.黄色ブドウ球菌によるトキシックショック症候群(TSS:toxic shock syndrome)と同様な病態となることから,トキシックショック様症候群(TSLS:toxic shock-like syndrome),あるいはレンサ球菌性(streptococcal)TSS(STSS)とよばれるが,メディアでは「人食いバクテリア」として取り上げられたこともある.本邦では劇症型溶血性レンサ球菌感染症ともよばれている.B群,C群,G群レンサ球菌による発症も報告されている.
【頻度】国立感染症研究所感染症疫学センターの統計では,2000年に44例,2010年に122例,2
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