頻度 あまりみない
燃料ガスは,主に炭素数1~4の脂肪族炭化水素が使用されており,用途によって成分や組成が異なる.天然ガスとはメタンを主成分とする可燃性の気体で,空気より軽く,液化天然ガス(LNG:liquefied natural gas)として海外より輸入され,事業者により気化・熱量調整・付臭が行われたのちに,都市ガスとしてガス管を通じて供給されている.一方,液化石油ガス,通称LPガス(LPG:liquefied petroleum gas)とは,プロパンやブタンを圧縮・液化したもので,家庭で用いられるLPガスの主成分はプロパンであるため,プロパンガスともよばれる.LPガスは室温で容易に気化し,空気よりも比重が重く,ガス漏れの際は床面に滞留し,特有の付臭によって認知される.カセットコンロやライターガスはブタンが主成分で,LPガスの一種である.
◆病態と診断
A病態
・燃料ガスによる毒性は3つ