診療支援
検査

尿アミラーゼ   11点(包)
urinary amylase
藤乘 嗣泰
(獨協医科大学病院教授・血液浄化センター長)
木村 健二郎
(JCHO東京高輪病院名誉院長)

基準値 随時尿:50~500IU/L(Et-G7-pNP基質法)


測定法 酵素法〔4,6-エチリデン-p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシド(Et-G7-pNP)基質に尿中アミラーゼが作用すると,p-ニトロフェノールが遊離し,その生成速度からアミラーゼ活性を求める〕


検体量 随時尿または部分尿6mL


日数 2~4日


目的 膵臓・唾液腺疾患の鑑別


Decision Level

■尿および血清アミラーゼとアイソザイム

●尿アミラーゼ高値かつ血清アミラーゼ高値

[高頻度・可能性]膵型アイソザイム優位:急性膵炎,慢性膵炎の活動期,膵嚢胞,膵腫瘍,胆道系疾患,ERCP後,ステロイド投与後.唾液腺型アイソザイム優位:耳下腺炎,肺炎,肝疾患,アミラーゼ産生悪性腫瘍(肺癌,卵巣癌,卵管癌,悪性中皮腫,多発性骨髄腫など),糖尿病性昏睡,糖尿病性ケトアシドーシス,手術後(人工心肺使用後),ショック後,異所性妊娠,唾液

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