基準値 20ng/mL以上
測定法 CLIA
検体量 血清25μL
日数 3~17日
目的 ビタミンD欠乏の判定
Decision Level
●15ng/mL未満(低値)
[高頻度]ビタミンD欠乏症(成人では骨軟化症,小児ではくる病) [可能性]吸収不良症候群,脂肪性下痢,肝硬変,膵機能不全,セリアック病,腸切除,慢性腎不全,ネフローゼ症候群,副甲状腺機能低下症,低出生体重児 [対策]活性型ビタミンDの投与
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
ホルモンである1,25-ジヒドロキシビタミンD3の血中濃度は一定に維持されている.一方,血中の25-(OH)-Dは皮膚で産生されたビタミンDと食物から摂取されたビタミンDの合計量を反映して変動する.したがって,血中の25-(OH)-Dは栄養学的な指標として重要である.
25-(OH)-Dには季節変動があり,夏に高く,冬は低い.肝疾患では胆汁分泌低下に伴うビタミンDの吸収低下,肝実質細胞の障害による25-水酸化酵素活性の低下が考えられる.
採取保存
採血後速やかに遠心分離を行い,血清を-20℃以下で凍結保存する.
薬剤影響
低下水酸化アルミニウム,抗痙攣薬(カルバマゼピン,フェノバルビタール,フェニトイン,プリミドン),コレスチラミン,糖質コルチコイド,イソニアジド,リファンピシンにより低下する.
測定前後の患者指導
①総合ビタミン薬(ビタミンDを含む)などの服用の有無を確認する.②早朝空腹時の採血が望ましいが,通常の食事であれば食後でも影響は少ない.
保険注意
①原発性骨粗鬆症の患者に対してECLIA法,CLIA法またはCLEIA法により測定し,薬剤治療方針の選択時に1回に限り算定する.なお,本検査を実施する場合は関連学会が定める実施方針を遵守する.②ビタミンD欠乏性くる病もしくはビタミンD欠乏性骨軟化症の診断時または治療中にECLIA法,CLIA法またはC
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