診療支援
検査

白血球の細胞化学的検査 好中球アルカリホスファターゼ染色〔NAPスコア〕《アルカリホスファターゼ染色〔ALPスコア〕》  
neutrophil alkaline phosphatase stain
神田 善伸
(自治医科大学教授・内科学講座血液学部門)

基準値

・陽性指数(スコア):200~320

・陽性率:71~98%

NOTE

・陽性指数:成熟好中球100個の活性度の点数総和.活性度について個々の細胞ごとに0~6点の点数をつける

・陽性率:全成熟好中球の陽性好中球の百分率


測定法 朝長法(鏡検法)


検体量 末梢血の塗抹標本2~3枚


日数 3~5日


目的 骨髄増殖性新生物の鑑別診断など


NOTE‍ 保険点数:27点を加算〔末梢血液像(鏡検法)25点に対して〕


Decision Level

●高値

[高頻度]骨髄線維症,慢性骨髄性白血病(CML)急性転化時,妊婦,類白血病反応,細菌感染症,真性多血症 [対策]原疾患の診断と治療

●低値

[高頻度]慢性期のCML,発作性夜間血色素尿症(PNH),一部の骨髄異形成症候群(MDS) [対策]原疾患の診断と治療

●判定,7型分類

 陽性顆粒は青色顆粒として細胞質内に出現する.成熟好中球(Sta,Seg)について,その顆粒の数およ

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