診療支援
検査

直接Coombs(クームス)試験《直接抗グロブリン試験〔DAT〕》  パニ 34点
direct Coombs' test《direct antiglobulin test》
神田 善伸
(自治医科大学教授・内科学講座血液学部門)

基準値 陰性(健常者における陽性率は数%)


パニック値 陽性

パニック値とその原因病態・危険病態


測定法 患者赤血球に抗ヒトグロブリン血清(Coombs血清)を加え,凝集の有無をみる.体内で赤血球に不完全抗体が結合しているかをみる

NOTE‍ 間接Coombs試験

 患者血清をO型赤血球と反応させ,その後抗ヒトグロブリン血清(Coombs血清)を加え,凝集の有無をみる.血清中の抗赤血球不完全抗体を検出する.詳細は「間接Coombs試験」の項を参照


検体量 血液1mL(抗凝固剤はEDTA)


日数 2~4日


目的 溶血の鑑別診断


Decision Level

 Coombs試験には,直接Coombs試験と間接Coombs試験があり,自己抗体の検出には主に直接Coombs試験が行われ,間接Coombs試験の適応は血液型不適合輸血,血液型不適合妊娠など,輸血検査関連に限られる.

●陽性

[高頻度]自己免疫性溶血性貧血

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