診療支援
検査

抗血小板同種抗体   261点
anti-platelet alloantibody
三村 俊英
(埼玉医科大学教授・リウマチ膠原病科)

基準値 陰性


測定法 混合受身凝集反応,間接蛍光抗体法


検体量 血清0.4mL


日数 5~7日


目的 血小板輸血時にHLA適合血小板が必要かどうかの判定


Decision Level

●陽性

[高頻度]血小板輸血患者における血小板輸血不応状態,新生児血小板減少性紫斑病 [可能性]輸血後紫斑病 [対策]血小板輸血患者においてはHLA適合血小板の輸血.新生児血小板減少性紫斑病の場合,母の血清を配偶者または児の血小板に対して反応させて,母血清中の抗体を証明する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 抗血小板抗体は,大きく抗血小板同種抗体と抗血小板自己抗体に分類され,抗血小板同種抗体には,抗HLA抗体と抗血小板特異抗体の2種類がある.抗HLA抗体は,血小板表面上に存在するHLA class Ⅰに対する抗体である.一方,抗血小板特異抗体は,血小板にのみ存在し,HPA(human platelet antigen)と呼

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