基準値 米国Clinical and Laboratory Standards Institute(CLSI)が提唱する基準が,国内で最も多く用いられるが,European Committee on Antimicrobial Susceptibility Testing(EUCAST),日本化学療法学会のブレイクポイントも利用される場合がある
測定法 ディスク拡散法と希釈法(寒天平板希釈法と微量液体希釈法)があり,国内の多くの施設が微量液体希釈法を用いている.代表的な菌種におけるディスク拡散法と希釈法の培養条件などの概略を下記に示す(表147図).
日数
・院内の場合:2日(薬剤感受性検査のみの日数.被検菌の発育条件などにより異なる場合がある)
・外注の場合:4~7日(薬剤感受性検査のみの日数.被検菌の発育条件などにより異なる場合がある.詳細は各施設に問い合わせること)
目的 一般細菌の薬剤感受性の判定
NOTE *保険点数:180点(1菌種),230点(2菌種),290点(3菌種以上)
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
■測定法の種類および概略
●希釈法の判定
抗菌薬不含有培地の菌の発育を対照として,抗菌薬を含む希釈系列のうち,肉眼的に菌の発育が認められないウエルの最小濃度をMICとし,μg/mLで表される.被検菌のMICから感性(susceptible;S)・中間(intermediate;I)・耐性(resistant;R)と判定される(図86図).
●KB法の判定
被検菌が塗布された培地上に,一定濃度の抗菌薬を含有させたディスクを置き,形成される阻止円の直径から感性(S)・中間(I)・耐性(R)と判定される(図87図).
■嫌気性菌感受性の注意点
CLSIでは,Bacteroides,Parabacteroidesのみカテゴリーの記述がある.
嫌気性菌の感受性測定ではディスク拡散
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