診療支援
検査

迅速ウレアーゼ試験   60点
rapid urease test
平田 喜裕
(東京大学医科学研究所准教授・先端ゲノム医学分野)

基準値 陰性


測定法 ウレアーゼ法


検体量 内視鏡的に生検採取された胃粘膜組織


日数 30分~2時間(キットによる)


目的‍ Helicobacter pylori感染の有無の判定


Decision Level

●陽性

[高頻度]H. pylori感染者 [可能性]偽陽性は少ない [対策]除菌治療を行う.除菌後の陽性患者(一次除菌失敗例)では,再治療(二次除菌)も保険が適用(1回のみ)される.「ヘリコバクター・ピロリの検査」の項を参照

●陰性

[高頻度]H. pylori非感染者 [可能性]迅速ウレアーゼ試験は他の検査に比して,感度が低く10~20%の偽陰性が含まれる.特に,除菌薬服用中/服用直後,除菌以外の目的での抗菌薬服用中/服用直後,プロトンポンプ阻害薬(PPI)服用中/服用直後などでは,偽陰性となりやすい.また,上部消化管出血直後でも偽陰性となることが多い [対策]本試験陰性でも,H. pylor

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