診療支援
検査

ヘモフィルスインフルエンザb型(Hib)抗原定性(尿・髄液)   132点
Haemophilus influenzae type b(Hib) antigen in cerebrospinal fluid and urine
井田 陽子
(杏林大学医学部付属病院・臨床検査部)

基準値 陰性


測定法 ラテックス凝集法(LA)


検体量 脳脊髄液(最低0.5mL以上)または培養した集落


日数

・院内検査:約20分

・院外検査:2~3日


目的 ヘモフィルスインフルエンザ(b型)菌による髄膜炎の迅速診断


Decision Level

●陽性

[高頻度]細菌性髄膜炎 [対策]本菌の抗原検査と同時にグラム染色および分離培養を行う.重症例の場合は,一般的に初期から菌血症となるので血液培養を行う.抗菌薬による治療には,アンピシリン耐性株が増加していることから,セフトリアキソン,セフォタキシムおよびメロペネムなどを用いる.Hibは肺炎や敗血症などの感染症の起炎菌となりうるが,なかでも重篤な感染症がHib髄膜炎である


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 本菌は莢膜多糖類の抗原性によりa~fまでの6つの血清型に分類されており,髄膜炎の起炎菌として最もよく認められているのがb型(Hib)である.本検査はb型

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