基準値 陰性
測定法 LAMP法
NOTE 検体からRNAを調製し,逆転写酵素によりcDNAを合成する.得られたcDNAを恒温核酸増幅法の1つであるLAMP法を用いて増幅することにより,検体中のSARSコロナウイルスを検出する.リアルタイム濁度計により検出する方法,または,エンドポイントの蛍光発光度を紫外線ランプ下で肉眼判定する方法のどちらかで判定する
検体量 検体は糞便,鼻腔咽頭ぬぐい液.糞便を第1選択とする.または尿・血液.ただし尿・血液検体を用いた際の有効性は未確認.いずれも少量でよい
日数
・院内検査:1日
・院外検査:各施設に問い合わせる
目的 SARSコロナウイルスRNAの検出
Decision Level
●陽性
[高頻度]重症急性呼吸器症候群(severe acute respiratory syndrome;SARS) [対策]検査結果が陽性であった場合には,結果の確認を次のような方法で行う.原検体から反復してPCRを行う,あるいは,第2の研究所で同一の検体を検査して,確認を行う.また別の方法として,第2の遺伝子領域を増幅することによって,陽性結果を確認することも望ましい.上記によってたとえ陽性結果が得られたとしても,①最低2つの異なる臨床検体(たとえば,鼻腔咽頭ぬぐい液と糞便),あるいは,②同一の臨床検体が臨床経過中に2日以上にわたって採取された場合(たとえば,2つ以上の鼻腔咽頭吸引検体),あるいは,2つの異なるアッセイ系で,あるいは,毎回臨床原検体を用いての検査を反復して行った場合にも,陽性となることを確認したほうがよい
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
SARSコロナウイルスに感染して発熱した日くらいから,SARSコロナウイルスを血液,糞便中に検出し始める.発症後10日前後が最も検出頻度が高いとされる.
健常者では陰性.臨床的にSARSと診断された症例での陽性率は,糞便
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