診療支援
検査

シアル化糖鎖抗原KL-6〔KL-6〕   111点
★★
sialylated carbohydrate antigen KL-6《mucinous glycoprotein KL-6》
前川 真人
(浜松医科大学教授・臨床検査医学)

基準値 500U/mL未満


測定法 EIA,ECLIA,CLEIA,ラテックス凝集比濁法


検体量 血清0.2mL


日数 2~3日


目的 間質性肺炎の診断


Decision Level

●高値

[高頻度]間質性肺炎(活動期100%,非活動期65%),膠原病関連間質性肺炎(活動期90%,非活動期61%),特発性間質性肺炎,過敏性肺炎,放射線肺炎,薬物性肺障害,肺結核42%,肺胞蛋白症 [可能性]サルコイドーシス,びまん性汎細気管支炎,ニューモシスチス肺炎,サイトメガロウイルス肺炎,肺気腫6%,気管支拡張症5%,好酸球性肺炎,肺癌,膵癌,乳癌 [対策]原疾患の診断と治療

●低値

[高頻度・可能性]健常者,非間質性肺炎


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 KL-6は20万以上の巨大な分子量をもつ膜貫通型非分泌型ムチンMUC1上のシアル化糖鎖抗原である.肺においては主にⅡ型肺胞上皮細胞および気管支上皮細胞の管腔側に発現

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?