診療支援
検査

ROS1融合遺伝子  
ROS1 chimeric gene
三谷 絹子
(獨協医科大学主任教授・内科学(血液・腫瘍))

基準値 陰性


測定法 ①RT-PCR法(リアルタイムPCR法),②次世代シーケンシング


検体量 ①組織100mg,胸水沈渣物,肺胞洗浄液沈渣物,気管支擦過洗浄液沈渣物,未染色パラフィン切片5枚,未染色標本スライド5~10枚(厚さ5μm).②血液8.5mL


日数 ①4~7日,②12~15日


目的 非小細胞肺癌のクリゾチニブ治療の適応決定


NOTE‍ 保険点数:2,500点(包)〔悪性腫瘍組織検査,悪性腫瘍遺伝子検査(血液・血漿)〕,10,000点(肺癌関連遺伝子多項目同時検査)


Decision Level

●陽性(融合遺伝子の存在)

[高頻度]非小細胞肺癌 [対策]クリゾチニブの投与を検討する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

‍ ROS1は癌遺伝子であり,増殖シグナルを伝えるチロシンキナーゼインスリン受容体のセブンレスサブファミリーをコードしている.染色体転座の結果,ROS1の全チロシンキナーゼドメイ

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