診療支援
検査

心筋梗塞
伊苅 裕二
(東海大学教授・循環器内科学)

病態

 冠動脈閉塞による心筋壊死.①定型的胸痛,②心電図変化,③心筋逸脱酵素(CKやトロポニンなど)の上昇をもって診断する


[参考]

 急性冠症候群ガイドライン(2018年改訂版)


異常値

・心電図 ST上昇型急性心筋梗塞(STEMI)と非ST上昇型急性心筋梗塞(NSTEMI)がある.Q波出現,冠性T波,新規の左脚ブロック

・心筋トロポニンT 上昇(発症2時間から1~2週まで異常値)

・心筋トロポニンI 上昇(発症2時間から1~2週まで異常値)

・CK 基準値の3倍以上(発症6時間~3日まで異常値)

・CK-MB分画 基準値の3倍以上

・AST ALTは正常にかかわらず,ASTのみ上昇

・LD アイソザイムLD1型の上昇

・心エコー 虚血領域に一致した局所的壁運動低下,心膜液の出現

・白血球 上昇

・胸部X線 重症例で心拡大,肺うっ血

・ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP) 上昇

・ミオグロビン 上昇


経過観察のため

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