病態
各種ウイルス感染を原因とする急性肝炎
異常値
・AST,ALT 高値を示す
・プロトロンビン時間 80%以下ないしINRが1.3以上の場合は肝炎の重症化を考える
・ビリルビン 黄疸をきっかけに来院することが多い.AST,ALT低下後にも上昇が遷延する
・IgM型HA抗体 A型肝炎で陽性
・HBs抗原 B型急性肝炎でも,B型肝炎ウイルスキャリアの急性増悪でも陽性となり,鑑別が必要
・HBs抗体 B型急性肝炎の寛解期で陽性化するが,重症例では来院時にすでに陽性化している場合がある
・IgM型HBc抗体 急性B型肝炎で高力価陽性,B型肝炎ウイルスキャリアの急性増悪では陰性ないし低力価陽性
・IgG型HBc抗体 HB型急性肝炎で低力価陽性,B型肝炎ウイルスキャリアの急性増悪では高力価陽性
・HCV-RNA,HBV-DNA ウイルスの直接検出
・HDV抗体 B型肝炎にD型肝炎が共感染している場合に陽性であるが,日本
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