診療支援
検査

サラセミア(地中海貧血)
伊豆津 宏二
(国立がん研究センター中央病院・血液腫瘍科長)

病態

 先天的にヘモグロビンの構成因子であるグロビンα鎖,β鎖のいずれかの生合成率が異常に減少あるいは欠損して起こる貧血


異常値

・血算 小球性低色素性貧血

・赤血球形態 大小不同,変形赤血球,標的赤血球の出現

・骨髄所見 赤芽球増殖,鉄顆粒増加

・血清鉄 しばしば増加

・鉄動態 血漿鉄消失(PID)短縮,赤血球鉄利用率(RCU)低下(必ずしも必要な検査ではない)


経過観察のための検査項目と

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?