診療支援
検査

アナフィラキシーショック
秋山 雄次
(埼玉医科大学教授・リウマチ膠原病科)
三村 俊英
(埼玉医科大学教授・リウマチ膠原病科)

病態

 アナフィラキシーとはアレルゲンなどの侵入により複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され,生命に危険を与えうる過敏反応と定義される.アナフィラキシー(狭義)は抗原特異的IgE抗体に基づくⅠ型アレルギー反応によって引き起こされる全身症状である.IgE抗体を介さないで同様な反応が引き起こされる場合は厳密には「アナフィラキシー様反応」と呼ぶが,臨床的には区別が難しくアナフィラキシーに含めることが多い.急性循環不全・呼吸不全を呈した重篤例をアナフィラキシーショックと呼ぶ.肥満細胞や好塩基球が活性化されてヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が放出され,急激に血圧低下や多臓器障害などの全身症状をきたす.致死的な病態であり迅速な対応が求められる


[参考]

 アナフィラキシーガイドライン 2022


異常値

・血圧 低下

・脈拍 増加

・尿量 低下

・動脈血ガス分析 アシドーシス,低酸素血症


経過観察のための

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