適応
内
1神経症における不安・緊張・抑うつ
2蕁麻疹,皮膚疾患に伴う瘙痒(湿疹・皮膚炎,皮膚瘙痒症)
注
1神経症における不安・緊張・抑うつ
2麻酔前投薬
3術前・術後の悪心・嘔吐の防止
用法
内ヒドロキシジン塩酸塩として 精神科領域:1日75~150mg 分3~4(増減) 皮膚科領域:アタラックス:1日30~60mg 分2~3(増減) アタラックスP:1日50~75mg 分2~3(増減) 注静注・点滴静注:1回25~50mg 4~6時間毎(増減) ►1回100mgを超えない ►25mg/分以上で注入しない 筋注:1回50~100mg 4~6時間毎(増減)
禁忌
1)過敏症(本剤,セチリジン,ピペラジン誘導体,アミノフィリン,エチレンジアミン)
2)ポルフィリン症
3)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
➊眠気→運転不可
②注動脈内投与不可(末梢壊死のおそれ)
③注筋注時に部位をもむことで皮内・皮下に薬液漏出し壊死,皮膚潰瘍,疼痛等の注射部位反応あり.筋注後は強くもまず軽くおさえる程度にとどめる
④内2投与により皮膚疾患の改善が認められない→皮膚症状を考慮し,中止等適切な処置
〈検査〉アレルゲン反応抑制のためアレルゲン皮内反応検査,気道過敏性試験を実施する場合には5日前より本剤の投与を中止 〈適用上〉
①注静注時
a)25mg/分未満の注射速度でできるだけ遅く(皮内又は皮下に薬液が漏出し静脈炎,一過性の溶血)
b)静注は点滴静注が望ましい→希釈せず点滴側管から直接注入は回避
②注筋注時注射部位に壊死,皮膚潰瘍,疼痛,硬結,しびれ,知覚異常,筋萎縮・筋拘縮等の筋肉障害→組織・神経などへの影響を避けるため以下の点に留意
a)神経走行部を避けて慎重に投与
b)注射針刺入時,激痛を訴えたり,血液の逆流をみた場合には,直ちに針を抜き,部位を変えて注射
c)繰り返し注射する場合には,左右交互に注射するなど,同一注射部位を回避.乳児・小児には連用