疾患を疑うポイント
●疾患特異的徴候があり,その存在が診断の決め手となる.
●後述の生活習慣病を若年発症または複数併発する例では本症を疑う.
学びのポイント
●Cushing症候群の本態は慢性的なコルチゾール過剰であり,その成因にACTHの分泌過剰が関与する場合をACTH依存性(下垂体性,異所性),しない場合をACTH非依存性(副腎性)とよぶ.
●高血圧,糖尿病,骨粗鬆症などのcommon diseasesとして加療されていることも多く,診断に直結する特異的徴候を見落とさないことが,最重要.
●診断検査は,コルチゾール過剰の有無を判定する検査(低用量デキサメタゾン抑制試験など)とコルチゾール過剰産生部位を同定する検査に大別される(高用量デキサメタゾン抑制試験など).
●原因病変を摘出すれは治癒可能だが,放置とすると重症感染症などを併発して,死に至る場合がある.
▼定義
慢性的なグルコ(糖質)コルチコイド
関連リンク
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- 新臨床内科学 第10版/2 クッシング病
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- 新臨床内科学 第10版/3 慢性副腎不全(アジソン病)
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