診療支援
治療

(1)ラロン型低身長症(GH不応性症候群)
Laron type dwarfism(growth hormone insensitivity )
菅原 明
(東北大学大学院教授・分子内分泌学)

▼定義

 重症型のGH分泌不全性低身長症様の症状をきたすにもかかわらず,血中GH値が高値を示す.

▼病態

 一般的にはGH受容体遺伝子の変異による.これまで70種類以上のGH受容体遺伝子の変異が発見されているが,主にGH受容体の細胞外ドメインの変異例が多い.一部に細胞質内・細胞内ドメインの変異例も報告されている.さらに近年,GH受容体以降のシグナル伝達系であるSTAT5B遺伝子の変異例が報告された.

▼疫学

 1966年以降,ユダヤ人を中心にこれまでに250例以上のGH

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