学びのポイント
●尿中には正常でもアルブミン,β2ミクログロブリン,α1ミクログロブリン,Tamm-Horsfallムコ蛋白などの蛋白成分がわずかに認められる.
●生理的な蛋白尿の原因として発熱,激しい運動,起立性蛋白尿などがある.
●蛋白尿は腎予後を判定するうえで重要な検査である.蛋白尿が持続性に軽度以上認められる場合には病的意義がある.
●尿蛋白の量は必ず定量評価で行う.試験紙法による定性検査では尿蛋白の正確な評価は行えない.
▼定義
1日150mg以上の尿蛋白を排泄すること.1日150mgまでの微量は健常者でも認められ,正常(0.15g/日未満),軽度(0.15以上0.50g/日未満),高度(0.50g/日以上)に分類される.
▼分類
尿中には正常でもアルブミン,β2ミクログロブリン,α1ミクログロブリン,Tamm-Horsfall(タム-ホースフォール)ムコ蛋白などの蛋白成分がわずかに認められ