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治療

4 リウマチ性多発筋痛症,RS3PE症候群
polymyalgia rheumatica(PMR),remitting seronegative symmetrical synovitis with pitting edema
杉原 毅彦
(東京医科歯科大学特任准教授・生涯免疫難病学)

▼定義

 リウマチ性多発筋痛症(PMR)は肩関節と股関節の関節外の炎症を特徴とする関節疾患,RS3PE症候群は末梢関節における関節外の炎症,手指の腱鞘滑膜炎を特徴とする関節疾患である.PMRの末梢関節症状とRS3PE症候群の症状は類似し,両疾患は同一のスペクトラムにあるとする考え方もある.

▼病態

 両肩関節の上腕二頭筋の腱鞘滑膜炎,三角筋下滑液包炎,肩甲上腕関節滑膜炎,股関節では大転子部,坐骨結節や恥骨結合,寛骨臼に関節包外の炎症病変,頸椎,腰椎の棘突起間の滑液包炎を特徴とする.PMRに伴う末梢関節症状とRS3PE症候群は,手指あるいは足趾の伸筋腱と屈筋腱の腱鞘滑膜炎と周囲の反応性浮腫を特徴とする.関節リウマチが関節滑膜炎を特徴とするのに対してPMRは関節外の炎症を特徴とする点が異なる.PMRとRS3PE症候群は自己抗体が産生されず,獲得免疫系の異常よりも自然免疫系の活性化に伴うインターロイキ

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