適応
〈適応菌種〉ニューモシスチス・イロベチー 〈適応症〉
1ニューモシスチス肺炎
2ニューモシスチス肺炎の発症抑制
注意〔共通〕
1)副作用によりスルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤(ST合剤)の使用が困難な場合に使用
2)食後に投与できない患者では,代替治療を検討
3)投与開始時及び投与中に下痢が認められている場合には,本剤の吸収が低下し,効果が減弱する可能性がある.下痢が認められている患者では,代替治療を検討
1
1)重症のニューモシスチス肺炎(肺胞気・動脈血酸素分圧較差[(A-a)DO2]が45mmHgを超える)患者での本剤の使用に関する成績は,十分に検討されていない.また,他の治療法で効果が得られなかった重症のニューモシスチス肺炎患者における本剤の有効性を示すデータは限られている
2)他の真菌又は細菌,マイコバクテリア又はウイルス疾患の治療に有効ではない
2
1)ニューモシスチス肺炎のリスク(CD4+細胞数が目安として200/mm3未満,ニューモシスチス肺炎の既往歴がある等)を有する患者を対象とする
用法
11回5mL(アトバコンとして750mg)を1日2回21日間,食後に経口 21回10mL(アトバコンとして1,500mg)を1日1回,食後に経口 注意絶食下では吸収量が低下→食後に投与
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉〔共通〕重度の肝機能障害があらわれることがあるので,必要に応じ肝機能検査を行う 2ニューモシスチス肺炎のリスクのある患者はしばしば免疫不全状態にあり,生命を脅かすおそれのある様々な日和見感染症に罹患する可能性があるため,ニューモシスチス肺炎以外の原因も慎重に評価し,原因に応じて適宜他の追加の薬剤での治療を考慮 〈取扱上〉禁凍結
患者背景
〈腎〉重度の腎障害(臨床試験は未実施) 〈肝〉重度の肝障害(臨床試験は未実施)
〈妊婦〉妊B2有益のみ〔動物で母動物毒性(体重及び摂餌量の低値)に関連