診療支援
治療

神経・筋疾患患者のリハビリテーション治療
Rehabilitation for neuromuscular diseases
藤原 俊之
(順天堂大学 教授(リハビリテーション医学))

 神経・筋疾患のリハビリテーション治療はその病態別に①Parkinson病,脊髄小脳変性症などの中枢神経変性疾患,②amyotrophic lateral sclerosis(ALS),post-polio syndrome(PPS)などの運動ニューロン疾患,③Guillain-Barré症候群,慢性脱髄性多発ニューロパシーなどの多発ニューロパシー(polyneuropathy),④筋ジストロフィー,筋炎などの筋疾患の4つに大別される.


1.中枢神経変性疾患

【1】Parkinson病

 中脳黒質のドパミン作動性神経の変性により起こり,進行性である.振戦,固縮,寡動・動作緩慢を特徴とする.運動障害としてのすくみ足や姿勢調節障害・姿勢異常によるバランス障害がADLを阻害する.

(1)評価

 Hoehn&Yahr分類,MDS-UPDRSが用いられる.運動機能の評価にはtimed up and go(TU

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