正確な頻度は不明であるが,決してまれではない。
診断のポイント
【1】続発性のため適切な対処により神経学的転帰は良好であることが多いが,対応が遅れると致死的になることがあるので見逃さないようにする。
【2】重篤な疾患の先駆症状の場合があるため,まずは生命の危機があるかの鑑別が重要である。バイタルサインやpoint of care testing(POCT:ベッドサイドで可能で比較的早く結果が出て治療に影響を与える検査)で表1図について迅速に調べる。
【3】片麻痺や瞳孔不同といった片側の神経学的異常を呈することは少ない。
【4】意識障害の程度は比較的軽度でもすでに重症化しており急変する可能性があるので注意が必要である。
【5】背景疾患・病態には表2表のようなものがある。
緊急対応の判断基準
意識障害があるなら重篤な疾患である可能性が考えられるため,まずは緊急性を判断し,その後画像診断や一般的な検査を行い