診断のポイント
【1】症状:一側の眼窩部,眼窩上部,側頭部を中心とする重度の頭痛発作に,同側の結膜充血,流涙,鼻漏,鼻閉などの頭部自律神経症状を伴う患者は,三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)を疑う。
【2】分類:TACsには群発頭痛,発作性片側頭痛,短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(short-lasting unilateral neuralgiform headache attacks:SUNHA),持続性片側頭痛が含まれ,発作の持続時間とインドメタシンの効果から診断する。
【3】発作の持続時間:群発頭痛が15分~3時間,発作性片側頭痛が2~30分,SUNHAが1秒~10分,持続性片側頭痛が3か月以上である。発作持続時間が重複している部分は,インドメタシンが著効すれば発作性片側頭痛と,無効であれば群発頭痛またはSUNHAと診断する。
【4】群発頭痛:喫煙者に多く,20~40歳台の男性に好発し