診断のポイント
【1】外傷歴や魚類を扱う生活歴,24時間風呂の使用の有無および病変部の注射歴。
【2】手指や四肢末梢などの外傷を受けやすい部位に病変を認める。
【3】免疫抑制状態。
【4】通常の抗菌薬療法の抵抗性。
症候の診かた
【1】多彩な臨床症状:浸潤性紅斑(図1図),丘疹,結節,潰瘍,皮下結節,皮下膿瘍,瘻孔など(図2図)を生じることがある。
【2】通常,局所の疼痛はなく熱感も伴わない(冷膿瘍)。
【3】病型
❶皮膚固定型(限局型):単発で緩徐に多彩な症状を示しながら増大してくる。
❷皮膚リンパ型:中枢側に向かって上行性に多発してくる。
❸播種型:免疫抑制状態にある患者や24時間風呂の使用により生じるMycobacterium avium感染症でみられることがある。
検査所見とその読みかた
【1】塗抹標本の抗酸菌染色:膿汁から作成し,Ziehl-Neelsen染色で赤く染色される。
【2】病理組織検査:非特異的
関連リンク
- 今日の診断指針 第8版/深在性真菌症
- 今日の治療指針2024年版/糸状虫症(フィラリア症)
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/クリプトコックス症
- 臨床検査データブック 2023-2024/真菌関連遺伝子検査
- 臨床検査データブック 2023-2024/クリプトコッカス・ネオフォルマンス抗原 [保] 174点
- 臨床検査データブック 2023-2024/クラミジア類 クラミジア・ニューモニエ核酸検出《肺炎クラミジア核酸検出》 [保] 360点
- 臨床検査データブック 2023-2024/マイコプラズマ類 マイコプラズマ核酸検出 [保] 291点
- 新臨床内科学 第10版/1 ジフテリア
- 新臨床内科学 第10版/6 トリコスポロン症
- 今日の診断指針 第8版/セラチア感染症