診療支援
治療

日本脳炎
Japanese encephalitis
石和田稔彦
(千葉大学真菌医学研究センター感染症制御分野・准教授)

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[感]4類

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●病態

・日本脳炎ウイルスによる髄膜脳炎である.

・日本脳炎ウイルスを保有する蚊(国内では主にコダカアカイエカ)に刺されることによって感染・発症する.日本脳炎ウイルスは西日本を中心に広い地域で確認されている.

・潜伏期間は6~16日とされ,日本脳炎ウイルスに感染した100~1,000人に1人が,ウイルス血症を経て中枢神経系に感染し,脳炎を発症するとされる.

・脳炎を発症すると発熱,頭痛,悪心,嘔吐から,けいれん,意識障害などの症状が認められる.

・日本脳炎ワクチンによる予防が有効で,定期接種ワクチンの1つである.

●治療方針

 日本脳炎に対する特異的な治療方法はない.急性脳炎に対する治療を行う.確定診断は,抗体検査,髄液からのRT-PC

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