治療のポイント
・期外収縮は上室性期外収縮(SVC)と心室性期外収縮(VPC)に分けられる.
・SVC:正常に伝導される場合,変行伝導を伴う場合やblockを伴いタイミングによって伝導されない場合が存在する.
・変行伝導を伴う場合には,QRS波が幅広となるためVPCとの鑑別が必要.
・通常治療は不要.
・VPC
・単形性VPCは特に運動時に減少もしくは消失する場合,ほとんど良性で治療は不要.
・頻度が多い場合には,24時間ホルター心電図検査で出現頻度を確認し,心機能評価を含めた定期的な経過観察が必要.
●病態
・基本調律の心周期より早いタイミングでの異所性興奮を期外収縮といい,主に上室性期外収縮(SVC:supraventricular premature contraction)と心室性期外収縮(VPC:ventricular premature contraction)に分類される.
A.上室性期外収縮
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