●病態
・心拍数は身体の需要に応じてコントロールされる.心拍数の正常下限については個人差が大きいため一概にいえないが,一般的には2歳未満は100/分未満,3~5歳は60/分未満,6~11歳は45/分未満,12~18歳は40/分未満とされている.交感神経と副交感神経からなる自律神経からの入力やアドレナリンなどの液性因子によって,絶えず増加・減少を起こしている.
・心臓のなかでは洞結節が全体の心拍数をコントロールし電気興奮を起こし,右心房と左心房に伝導する.その後に房室結節を経て右心室と左心室に興奮が伝導する.したがって徐脈となる.
・要因としては以下があげられる.
a)自律神経からの交感神経入力の減少あるいは受容体の低下
b)副交感神経の過緊張
c)洞結節の機能不全(洞性徐脈・洞停止)
d)房室結節の機能不全(房室ブロック)
・その病因としては以下があげられる.
a)遺伝性疾患に伴うもの(QT延長症