●病態
・脳血管の閉塞・狭窄により血流が低下し脳機能障害を呈する状態で,症状が突然で激烈な場合は,ほかの原因も含め脳卒中ともよばれる.
●治療方針
発症後の経過時間に応じた対応がとられる.小児ではまれなため,超急性期再灌流療法の安全性は確立されていないが,思春期例では成人同様に対応できる可能性がある.ただし,その実施は再灌流療法に精通した医師を中心に,小児科医,麻酔科医などが協働して対応できる施設に限定される.
A.超急性期再灌流療法
rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法と脳血管内治療が検討される.
Px処方例 対象は発症24時間以内の症例.
グルトパ薬注 34.8万IU/kg(0.6mg/kg)〔最大3,980万IU(60mg)〕(成人量) 総投与量の10%を1~2分間で静注し,残りを1時間かけて点滴静注
B.急性期治療
呼吸循環動態を安定させ,脳保護療法,抗血栓療法,抗浮腫療法,リハビリテーション
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