●病態
・良性骨腫瘍WHO分類(2013年)には約20種類に分類されている.
・日本整形外科学会全国骨腫瘍登録(2015年)によると小児期に好発する代表的な良性骨腫瘍(狭義)には,骨軟骨腫(外骨腫),内軟骨腫,類骨骨腫,腫瘍類似疾患には単発性骨嚢腫,非骨化性線維腫,線維性骨異形成,骨線維性異形成などがある.
・骨巨細胞腫,動脈瘤様骨嚢腫,軟骨芽細胞腫,ランゲルハンス細胞組織球症(好酸球性肉芽腫症)はしばしば局所再発し,まれに遠隔転移をきたすため,中間悪性に分類されている.
・骨軟骨腫,内軟骨腫,線維性骨異形成には多発例が存在し,それぞれ多発性骨軟骨腫症,Ollier(オリエール)病,Maffucci(マフッチ)症候群,McCune Albright(マッキューン・オルブライト)症候群などがあり,小児期より骨腫瘍に伴う症状を呈することが多い.
●治療方針
それぞれの疾患に好発年齢と好発部位があり,問診