適応
1以下疾患における利胆:胆道(胆管・胆嚢)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患
2慢性肝疾患における肝機能の改善
3以下疾患における消化不良:小腸切除後遺症,炎症性小腸疾患
4外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解
5錠原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善
6錠C型慢性肝疾患における肝機能の改善
注意錠〔C型慢性肝疾患における肝機能の改善〕
1)C型慢性肝疾患においては,まずウイルス排除療法を考慮が望ましい.本薬にはウイルス排除作用はなく,現時点ではC型慢性肝疾患の長期予後に対する肝機能改善の影響は明らかではない為,ウイルス排除のためのインターフェロン治療無効例若しくはインターフェロン治療が適用できない患者に対して投与を考慮
2)非代償性肝硬変患者に対する有効性及び安全性は未確立
用法
1231回50mg 1日3回(増減) 4561日600mg 分3回(増減).尚,適応56で増量する場合は1日最大900mg
禁忌
1)完全胆道閉塞
2)劇症肝炎
患者背景
〈合併・既往〉
①重篤な膵疾患(原疾患が悪化)
②消化性潰瘍(粘膜刺激作用がある為,症状増悪)
〈肝〉
①完全胆道閉塞:禁忌(利胆作用がある為,症状増悪)
②劇症肝炎:禁忌(症状増悪)
③胆管に胆石(利胆作用がある為,胆汁うっ滞を惹起)
④錠原発性胆汁性肝硬変の硬変期で高度の黄疸(血清ビリルビン値の上昇等がみられた場合は,投与を中止等処置.症状悪化)
⑤錠C型慢性肝疾患で高度の黄疸(血清ビリルビン値の上昇等がみられた場合は,投与を中止等処置.症状悪化)
〈妊婦〉妊B3有益のみ〔動物で妊娠前及び妊娠初期の大量(2,000mg/kg/日)投与により胎児毒性が報告〕 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ヒトで母乳移行) 〈高齢〉用量注意
相互
〈併用注意〉
1)コレスチラミン,コレスチミド:作用減弱→可能な限り間隔を空けて投与(本剤と結合し,本剤の吸収を遅滞或いは減少
関連リンク
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